亀岡のあの痛ましい事故の報道について、論争が起きている。

実際どうだったかわからないけど、俺はテレビで視たぞ。
奥さんを亡くしたばかりの男性に対してマイクを突きつけ、

「どんな奥さんでしたか?」

なんて聞いている記者の姿を。
あれはどのメディアの記者なんだろうね?


2012/04/26|戯言を積み上げるコメント(0)トラックバック(1)TOP↑
最後の訪問地は松島。
ここは宮城県でも比較的被害が少なかった地域。
沈んだ気持ちを切り替えて、しばし観光を楽しむ。

まずはランチ。
牛タンにも惹かれたけど、せっかくなので海の幸を満喫。


その後、松島の遊覧船に乗船。
沖合いの島々を観る為の遊覧船なのに、俺も含めてみんな島なんか観てやしない。
「島」ではなく



「鳥」を観ている。

出航と同時に、遊覧船には無数のカモメが群がってくる。
デッキに立ち、乗船の際に渡された「えびせん」を摘んでかざすと、あっという間にカモメが掻っ攫っていく。



これ、決定的瞬間。すごくね?ていうかカモメ、目つきが悪い。

本来観るべきもの以外が目玉になってるなんてどうかと思うが・・・ものすごく楽しい。ごめんなさい、芭蕉師匠。

船を下りてからは、周囲を散策したりお土産を買い漁ったり、ベタな観光。カモメのおかげでみんなテンションが上がっており、それまで交流の無かったメンバーとも少しお話しが出来た。
出発間際、バスの脇に全員が並んで、集合写真を撮影、帰路に着いた。

陸前高田ボランティア隊in松島
↑俺のiPhoneはバッテリーが切れていたので、Facebookで繋がったIさんのウォールから拝借しました。

肉体的にも精神的にもややしんどい旅だった。
でも、とても良い経験になった。

現場をこの目で目撃できたこと
そこで暮らす方々とお話しできたこと

俺が見たことが全てではないけれど、これは大きかった。

どうか、東北を忘れないで欲しい。
あの場所にはまだまだ「力」が必要なのだ。
ひとりでも多くの人に現地に行って、現状を見てもらいたい。
被災地の「今」を感じてもらいたい。

東北の暗く不安な夜は、一年経った今も決して明けてはいないのだ。



2012/04/25|俺の偏平足でココを踏んできたコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
この日の宿泊は鳴子温泉のホテル亀屋。
前夜の寝不足と昼間の労働、夕飯前後に同部屋の面々と飲んだビールが功を奏して、ぐっすり。
どっち?結局どっちが勝ったの?唐揚げ?餃子?

いつものごとく調子に乗ってたらふくバイキングを平らげた後、石巻に向け出発。
作業ではなく、ボランティアガイドさんの案内で石巻市の被災状況を見学するのだ。
三陸道の石巻インターを降りてしばらく走ると、市街地らしき景色が広がる。
どこにでもある地方都市の光景に驚いた。

「なんと!もうすっかり復興しているじゃないか」

でも違った。復興した街並みに見えたのはかつての郊外エリア。
中心部にあった店舗などが移転して、新しい街並みを作っているに過ぎなかった。
ガイドの遠山さんの案内で見て回った旧市街は、胸に突き刺さる光景ばかり。

缶詰工場のオブジェは横倒しになったまま。
壊れた自動車は道路沿いに延々と積まれたまま。
地盤沈下した道路も沈んだままだ。

一番辛かったのは、「がんばろう!石巻」という大きな立て看板が立てられた元住宅地。
かなり密集した住宅地だったんだろうに、津波で流されて跡形もない。
ところどころに生活の跡が生々しく見えて、それが切ない。
海風を遮るものがない分とても寒い。

ガイドの遠山さんは、視察中、淡々と津波被害のことを話してくれた。
それがなおさら悲しかった。
視察が終わってもしばらくは、バスの脇で我々と話してくれた。

「今日は曇ってるからなあ。天気が良ければもっと明るい街なんだけどね」
「本当は明るい元気な街なんだよ。もっと元気な街を見て欲しいなあ」

としきりに言う。

「訛ってるから、話の半分もわからなかったんじゃないかな」

と何度も繰り返す。「半分」の部分が「20%」になったり「3割」になったり、
比率がコロコロ変わるのが可笑しかった。
大丈夫ですよ遠山さん。貴方の話は伝わりました。

「頑張って今年か来年の社員旅行は、東北に誘致します!」

と無責任な約束をして別れてきた。
お願いしますよ社長、俺を嘘つきにしないでください。

遠山さんと別れたバスは、進路を西へ。
次は観光、行き先は松島だ。

こけし。
↑鳴子温泉のシンボルは、こけしです。

遠山さん
↑遠山さん。決して上手くはないその喋りが、逆に胸に来る。

横倒しになった缶詰のオブジェ
↑横倒しになった缶詰のオブジェ

累々と
↑累々と積み重なる廃車たち

廃墟
↑廃墟。海沿いの建物はほとんどこの状態

がんばろう、石巻!

がんばろう

がんばろう!

しゅっせきのーと

2012rikutakaBT64.jpg

2012rikutakaBT58.jpg

がんばろう、石巻!


2012/04/23|俺の偏平足でココを踏んできたコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
我々に与えられたミッション。
それは、「オープンガーデンの再生」だ。

10年ほど前から自宅の庭を一般開放していた、今回の依頼者吉田さん。
まさかの津波で、その庭と自宅を失った。
旧家屋部分は既に「希望の庭」として完成を見ている。
我々は、庭園だった部分の再生に向けて、瓦礫と小石の撤去作業を担当する。

スコップやツルハシで土を掘り返しては、その中に混じる石や瓦礫を取り除く。
時々、石ころや瓦礫以外のものにぶつかる。
おもちゃの車のタイヤだったり、食品に付いてる懸賞のシールだったり。
泥まみれのそれらを見ると、胸が詰まる。

1時間の休憩を挟んで正味3時間ちょっとの作業だった。
時間は短いが身体には響く。ああ、日頃の怠惰な生活が如実に…。

作業終了。集合場所の花壇から海を見る。

花畑から臨む海

穏やかな海だ。
あの日むき出しにした凶暴な牙など微塵も見せず、ただ静かにそこにある。

吉田さんに、ひまわりの種を頂いて、現場を後にする。
自己満足にすぎないかもしれないが、充実感でいっぱいだった。

だが。

帰り道、改めて荒れたままの市街地を通る。
市立博物館、市役所、消防署。みな、ひどい状況だ。
一年以上経っても。一年経ってるのに。

ちょっと荒れ地を耕したからって、分かったような気になるんじゃないぞ。

冷水を浴びせられたような気持ちになった。

それでも。
やれることをやるしかない。
俺がやったことは、無駄じゃない。

センターの方々の笑顔に慰められつつ、我々は陸前高田を後にした。


ここがいつか、花畑になる。
↑ここがいつか、花畑になる。

豪華なイチゴ入りのお弁当
↑豪華なイチゴ入りのお弁当。トンビにオカズを攫われないよう、警戒しながらのランチタイム。

ひまわりの種。
↑吉田さんから頂いたひまわりの種。帰ったら必ずどこかに植えよう。

5階建てのマンション
↑五階建てのマンション。四階まで津波が達している。

完成間際に被災した野球場
↑完成間際に被災した野球場。一度も試合が行われることなく、今は瓦礫置き場になっている。

田んぼじゃないよ。住宅地だったところだよ。
↑田んぼじゃないよ。住宅地だったところだよ。

こういうのが結構しんどい。
↑生活が見えてしまって、かなりしんどい。

消防署
↑消防署

市役所
↑市役所

それでも、やれることをやるしかない。
↑ボランティアセンターの方々が、笑顔で見送ってくれた。


2012/04/22|俺の偏平足でココを踏んできたコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
朝食を買い込んだ後、気仙沼街道を東へ、陸前高田のボランティアセンターを目指す。
通過した気仙沼漁港周辺の惨状に改めて衝撃を受けた。

生々しすぎる。
生だから当然だけど。

テレビで見たことのある光景なのに、感じ方は全く違う。
他のメンバーも同じ想いだったようで、バスの中はしんと静まり返った。

東浜街道を北上して陸前高田市内に入ると、まず我々を迎えてくれたのがこれ。

奇跡の一本松

「奇跡の一本松」だ。
高田松原として知られる松林だったこの一帯。ほとんどが津波に流される中、この一本だけが残った。その周囲は、ほぼ全てが空き地と、瓦礫置き場である。
かつて市街地だった場所に入っても、景色はほとんど変わらない。縦横に走るアスファルトの道路だけが、そこに街があったことを教えてくれる。異様な光景だ。

そこからかなり内陸部に入った横田地区にあるボランティアセンターに到着。

陸前高田ボランティアセンター

トイレ休憩のあと、参加者全員の自己紹介が行われた。
新宿出発のツアーだから当然首都圏からの参加者ばかりだろうと思っていたら、兵庫・京都などの関西圏や広島・福岡などさらに西の方からも多数の参加者がいた。香港から単身参加の女性もいて驚かされる。
それぞれにいろんな想いを抱いて、今ここにいる。胸が熱くなった。

ミーティングまでの1時間少し、付近を散策して過ごす。

似、似てる!

この畑や山の感じも、南島原に似ている。

気仙川

気仙川とその向こうに見える山。

ホワイトボード

注意事項などが記されたホワイトボード。

やがて始まったミーティング。
センター長の挨拶、救護部からの注意事項、準備運動と道具の借り受けを経て、作業現場へ出発だ。
いよいよ始まる。なじょにがすっぺ!

なじょにがすっぺ!


2012/04/21|俺の偏平足でココを踏んできたコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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プロフィール

中村浩司

Author:中村浩司
長崎県南島原市出身。千葉県市川市在住。不動産会社勤務。タッタタ探検組合では役者兼WEB担当者兼パシリ。千葉ロッテにご執心だが、本来は阪神ファン。カメラ好きだが、写真下手。気はやさしくて意気地なし。偏平足で外反母趾。
そんな中村のブログです。

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