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「沈んだらまた積み上げろ!」

中村です。魂込めた雑文を、テキトーに書き飛ばします。

俺の偏平足で南島原を踏んできた2012その2~おかあたまはオイリーがお好き。

結局病室には3時間あまりいただろうか。
外来の合間に、父の主治医から病状の説明を受ける。

何年も前から患っている肺気腫でただでさえボロボロになっている肺に、
黄色ブドウ球菌などの病原菌が入り込み、肺炎を起こしているのだという。
父はセブンスターを一日二箱空けるほどのヘビースモーカーだったが、
15年ほど前にすっぱりと禁煙した。

それでも、肺気腫の進行は止められなかった。
父の肺のレントゲン撮像を見ながら、改めてタバコの恐ろしさを知った。

直接説明を受けて、母から伝え聞いているほど悪くないことが分かった。
少なくとも明日にも喪服が必要な状態ではない。
だからといって、決して油断は出来ない。
安堵と不安を両方抱えたまま、病院を後にした。

連日の看病で疲れ果てている母を外食に誘う。
母のリクエストは意外にもオイリー。

「ちゃんぽんば食べたか(ちゃんぽんが食べたい)
「もうちょっとあっさりしたとが良うはなか?(もう少しあっさりした物の方が良くはないですか?)
「いや、なんさまちゃんぽんば食べたか(いや、どうしてもちゃんぽんが食べたい)
「ちゃんぽんてや・・・(ちゃんぽんか・・・)
「餃子も食べたか(餃子も食べたい)
「おっとろ!(え~!)

結局母のリクエストに答え、隣町・口之津の老舗「薩摩」に連れて行った。
母はちゃんぽん、俺はラーメンをオーダー。餃子も二人前焼いてもらった。
思えば母と二人きりで外食するなんて初めてのこと。
不思議な気持ちになった。

食事を終えて帰宅。入浴を済ませるともう10時だ。
早起きした上に、あまりにも濃密に過ぎた一日目。
普段ならとても眠れる時間じゃないけど、あっという間に眠りに落ちた。

 

↑ちゃんぽんとラーメンと餃子。どれも美味かった。
さすがは地元の老舗だ。南島原にお越しの際は是非。

【薩摩】
住   所:長崎県南島原市口之津町丙2053
電話番号:0957-86-4728
席   数:カウンター×6席、4人テーブル×3席、奥に座敷席
営業時間:11:00~22:00
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俺の偏平足で南島原を踏んできた2012その1~スリムすぎるよ親父さん

1年半ぶりに緊急帰省。もちろんそれには理由がある。

9月12日10時25分、長崎空港到着。
いつもはここに父が迎えに来てくれるのだが、今回その姿はない。
30分あまり待って、島原外港行きのエアポートバスに乗る。

島原駅まで1時間半。
久しぶりに見る有明海の風景は美しいが、やはりバス移動は疲れる。
この辺が我が故郷が観光地としてブレイク出来ない要因の一つなんだよな。
ゆっくりのんびり向かう手段も残して欲しいけど、早く快適にたどり着く方法があってもいいじゃないか。

島原で昼食をとり、加津佐海水浴場行きのバスに乗る。
故郷の町まで一時間強。だが、今回は途中で降りる。
父が入院する病院の、最寄のバス停だ。

父が入院し、しかもそれが長引いていることを知ったのは、9月に入ったばかりの頃だった。うちの両親(特に父)は、子どもに心配をかけたくないという思いが強いらしく、自分たちの病状について可能な限り隠そうとする。母の方からそれを伝えてくるのは、異例のことだ。これまでも父の入院は何度かあった。しかし今回は様子が違う。

「一応、喪服ば持って来い」

母の縁起でもない言葉にとまどいながらの帰郷だった。

病室に入る。
久しぶりに見る父は、痩せていた。
酸素マスクをつけ、喘ぐように苦しそうに呼吸する。
その様子を見ると言葉が出てこない。

マスク越しの不明瞭な発声で、

「よく来てくれたな、悪いな」

と詫びる父に、

「思ったより元気かごたったい(思ったより元気そうじゃないか)」

と返すのがやっとだった。
最悪の状況を想定していたから、ホッとしたのも事実なのだ。

今回の帰省旅はこうして始まった。



↑いくつになっても飛行機に乗るとはしゃいでしまう。


↑雲仙市瑞穂町辺りの浜辺。有明海ヤッホー!


↑島原の猪原金物店の店頭ディスプレイ。刃物って妖しくて美しい。こちらの一角がギャラリー兼カフェになっていて評判も良い様なので、ランチをと思っていたのだが臨時休業。残念。


↑我が青春の公共交通機関「シ・マ・テ・ツ」。こんな割引切符を出してた。フェリーにも乗り放題か・・・。