「沈んだらまた積み上げろ!」

中村です。魂込めた雑文を、テキトーに書き飛ばします。

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俺の偏平足で南島原を踏んできた2012その3~闘う男。

そんなわけで、父の見舞いに明け暮れた帰省旅。
羽田からの往路、膨らみ続けていた不安は、帰りにはすっかりしぼんでいた。
父が闘う姿勢を崩していないことが分かったからだ。

台風が近付いていることを報告すると、
庭のミニ盆栽を納屋に避難させるように指示が帰ってきた。

愛車を使わせてもらっていることを伝えると、
車が出しにくくなるからちゃんとまっすぐ車庫入れするように釘を刺された。

つまり立ち上がることが難しくなった今も、彼は諦めていないのだ。
元通り自宅で生活することを。

そうだよ親父。諦めたらそこで終わりだ。
苦しくても闘い続けてくれ。
このまま終わるなんて悔しいじゃないか。

帰省最終日、病室に現れた主治医から、今後の治療方針を聞いた。
今とは違う治療法を導入するという。
その方法なら、簡単な食事も出来るらしい。

それを聞いた父の顔が明るく輝いた。
不明瞭な発音と、必死の手振りで、

「もし食べれるようになったら、おにぎりが食べたい」

と伝えてくる。それはそれは嬉しそうな笑顔だった。

滞在中、車を使わせてもらった礼を述べると、
やはり不明瞭な発音と手振りで、

「1日あたり◯◯円払ってもらうぞ」

と冗談まで飛ばしてきた。
やっぱり、親父にはかなわない。

すっかり明るい気持ちになって病室を後にした。
いつになるかわからないけど、そのうちまた来るよ。
その時までその闘う気持ちを、持ち続けていてください。
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